袴田巌さんの「再審無罪判決」で傍聴マニアがザワついた検事の名前と陸山会事件

公開日: 更新日:

 警察、検察は二度と冤罪事件を生まないよう袴田さんのケースを教訓にしてほしいが、裁判傍聴マニアの間で話題となっていたのが小長光次席検事の名前だった。

「小長光検事といえば、2011年に起きた資金管理団体『陸山会』の土地取引を巡る政治資金規正法違反の罪で強制起訴された立憲の小沢一郎衆院議員の公判を担当していました。30代後半と若かったのですが、小沢氏の秘書を法廷でネチネチと尋問し、秘書が答えに詰まるとクスっと薄笑いを浮かべて一気に畳みかける。かなりのやり手でした。弁護側から頻繁に『意義あり』との声が法廷内に飛んでいたのが印象的です。この事件は結局、捜査を担当した特捜部の検事が調書を捏造していたことが発覚して小沢氏は無罪に。公判担当だった小長光検事は論告求刑を迎えずに法務総合研究所に出向しました」(傍聴マニア)

 小長光検事は世間の注目を集める大事件ばかりを担当しているだけに検察組織の中でも優秀なのだろう。陸山会事件とは全く関係ないとはいえ、今回の再審判決も「証拠の捏造」による「無罪判決」。あらためて「秋霜烈日」の意味をかみしめているのではないか。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    平野紫耀から杉咲花に「翠ジンソーダ」キャラクターわずか1年でバトンタッチのナゾ…平野ファン大混乱

  2. 2

    小芝風花は大河「べらぼう」とBS時代劇「金と銀2」“NHK掛け持ちW主演”で大丈夫なの?

  3. 3

    自公維の「高校無償化」に慶応女子高の保護者が動揺? なぜだ?

  4. 4

    中村芝翫「同棲愛人と破局宣言」で三田寛子の夫婦関係はどうなる? “梨園の妻”の揺れる心中

  5. 5

    佐々木朗希「通訳なし」で気になる英語力…《山本由伸より話せる説》浮上のまさか

  1. 6

    大阪万博の目玉 344億円の巨大木造リングはほぼフィンランド産…「日本の森林再生のため」の嘘っぱち

  2. 7

    吉沢亮のアサヒビールだけじゃない!業界別CM「絶対NG」のタレントたち…ケンカ、運転事故、不倫はご法度

  3. 8

    開成合格でも渋幕に入学する学生が…強力なライバル校出現で揺らぐ唯一無二の存在

  4. 9

    【福井県おおい町】名田庄の自然薯そばと「大飯温泉」

  5. 10

    確率2%の抽選で10万円で永住権を手にした在米邦人が語る 7億円「トランプ・ゴールドカード」の価値