学習院の“受験者減少”に歯止めかかった! 悠仁さまの「筑付ご卒業」との関係は?
「22年、悠仁さまは筑波大付属高校に合格。特権的なルールを使っての入学であり、そこまでして学習院を避けなければならなかったのかと議論を呼んだ。その是非はともかく、学習院ブランドを傷つけたのは間違いなく、その翌年の中等科入試にダメージを与えた」
こう分析するのは個別指導塾の経営者。今年の入試の応募者は第1回455人(354人)、第2回443人(232人)まで回復。以前の水準と比べるとまだ少ないとはいえ、「悠仁さまが筑波大に推薦合格して、メディアが学習院に言及する機会が減ったのがプラスに働いた」と学習院大教授は見ている。
一方、塾経営者は「もっと人気が出るべき学校」だと話す。
「学習院大の就職実績は有名大学の中でもトップクラス。中等科に合格したからといって、全員が大学までの内部進学が約束されているわけではないが、大きなアドバンテージを得られる。都心の一等地にあることも含め、もっとアピールをすべき」
優秀な生徒に来てもらうための努力が足りないと、この塾経営者は指摘する。サピックスが毎年発行している「中学受験ガイド」には有名進学校のほとんどが広告を出している。大手塾との良好な関係が生徒集めに結びつくからである。学習院女子中等科は出稿しているものの、学習院中等科の名前は見当たらない。慶応が系列中学3校とも、早稲田が付属・系属中学4校とも出稿しているのとは対照的だ。「皇族が通われる学校としては、教育を商売にする塾におもねるわけにはいかない」と前出の学習院大教授は説明する。