稼げる風俗嬢はインボイスに前向き 業界は戦々恐々だが…国税庁はニンマリ?
確定申告するメリットの一つは衣装代、消耗品、雑費、コスメ、携帯電話、通勤代、客へのプレゼント代、性病の検査費用などもろもろを経費として落とせる。いずれソープを卒業して事業を始めるにあたっても、きっちり申告していたら銀行から融資を受けることも可能だという。
インボイスについてもしっかり勉強している。
「年間売り上げ1000万円以下の免税事業者がインボイス発行事業者になった場合、税負担や事務負担の軽減のため、最初の3年間は特例措置として売上税額の20%を納付すればいいんです」とカオリさんは店長に話しているそうだ。
インボイスがきっかけになって、稼ぐ風俗嬢は、収入を隠して納税から逃れることのメリット・デメリットをしっかり考える傾向にあると前出の店長は指摘する。
カオリさんの周りでも確定申告しようかと考え始めるソープ嬢が出始めているらしい。
これは国税庁の思うツボの展開なのか、それとも風俗業界が表の仕事に変わる転機ととらえるべき現象なのか、微妙で難しい問題だ。
(山田錦/ライター)