松本人志と故・志村けんは何が違う?女性関係で失敗する男性に足りない「誠意」の見せ方
志村けんは交際女性にクレカ利用無制限
これらと一線を画すのが、今は亡きコメディアン・志村けん(享年70)や作家の安部譲二(享年82)だという。
「独身のまま亡くなった志村けんさんは、数多くの女優やタレントとの関係がウワサになりましたが、女性関係でモメたという報道は一度もありませんでした。なぜかというと、交際中は無制限の経済的な援助を与え、別れる際は十二分の金額を手渡して、キレイに別れていたからです。故・安部譲二さんも志村さんのようなタイプで、離婚のたびに別れる妻に多額の財産を渡していたのは語り草になっています。サラリーマンが2人の偉人ほどの金額を女性に渡すのは無理ですが、可能な範囲で十分な金額を提示できれば、出会いのキッカケはどうあれ、女性関係でモメることは少ないでしょう」(キム氏)
芸能ジャーナリストの城下尊之氏は2016年7月23日付本紙コラム「ビジネスに使えるスターたちの処世術」で生前の志村けんに直撃したエピソードを披露。
「揉めたりしないように、付き合い始めたら、制限なしのクレジットカードを渡して、好きに使ってもらう」「(別れるときには)まとまった金額を手渡す」という言葉を紹介した。慰謝料を確認したら、何と1000万単位だったというからケタ違いだ。これだけ十分な経済的援助があれば、志村のことを悪く言う女性がいないのも納得だろう。
それに比べると、“文春砲”に記された金額はあまりにも小さい。キム氏が続ける。
「一般論としてもし性加害を受けた女性がタクシー代というか口止め料が3000円だったら、どう思うでしょうか? 行為そのもののつらさに加えて、『これっぽっちか』と余計にむなしくなって2度打ちのめされることになります。怒りを増幅させるのは間違いありません。女性と揉めずに関係を続けたければ、志村さんや安部さんを見習って、たとえ浮気や不倫でも女性をリスペクトしていることを気持ちだけでなく、“形”でも示すべきです」
ビートたけし(76)は長く別居していた先妻との離婚に際し、土地や株券、車など200億円以上ともいわれる莫大な財産を譲渡し、かねて報じられた愛人との新生活に踏み出したとされる。
■下手な鉄砲方式より一人と長く
前出の山崎氏は、男性の交際パターンに触れてこう分析する。
「女性に訴えられるようなタイプの男性は、多数と関係を持ちたい傾向が強い。実際に口にするかどうかはともかく、○○人斬りを誇るような人です。当然、一人の女性への愛情は薄いし、女性は大切にされていないと感じやすい。そういうオラオラ系の男性は、気持ちがセックスにも表れるので、独りよがりのセックスで自分が射精したらオシマイ。概してセックスが下手です。女性にしたら気持ちよくない上、大切にもされないでは、不同意性交で訴えたくなるのも当然。逆に一人の女性との関係を継続する人は、相手を思いやるから関係が継続し、それがセックスにも表れます。女性関係で失敗したくなければ、下手な鉄砲方式ではなく、一人との関係継続を貫くことです」
安部さんは8度の離婚を重ねたが、同時に多数ではなく、関係を清算してから次の生活に進んでいた。バカ殿様や“塀の中で懲りなかった人”は、草葉の陰でこの疑惑をどう思っているのか。