五島つばき蒸溜所 門田邦彦代表(1)大手酒類メーカーを早期退職しクラフトジンづくり
長崎・五島列島の福江島にある「五島つばき蒸溜所」が造るクラフトジン「GOTOGIN」(ゴトジン)が人気を呼んでいる。
稼働してから半年あまり、主な販路はネット通販なのだが、対応が追いついていない。
スタッフは門田を含む3人の共同経営者のみ。製造から管理、出荷まですべて3人で行っている。ビンのラベル貼りまで手作業だという。
月2000本を出荷するという想定を上回る人気に、注文してから2カ月待ち状態と、うれしい悲鳴を上げている。
クラフトジンは15年ほど前に英国の蒸留所が手がけたのをきっかけに火がつき、今では世界的なブームになっている。
比較的安価でカクテルベースとして親しまれてきた従来のジンと違い、個性的で高品質。ウイスキーのように、ロックやソーダ割りにしておいしく飲めるのが特徴だ。
その土地ならではのボタニカル(ベースとなる蒸留酒に加える風味付けの植物素材のこと)などで個性を出す。
GOTOGINのキーボタニカルは、五島に多く自生するつばきの実。