前代未聞! ENEOS経営トップがで2代連続で「セクハラ解任」の異常事態
石油元売り最大手「ENEOSホールディングス」は19日、斉藤猛社長を解任したと発表した。今年11月、懇親の場で酒に酔い、同席した女性に抱きつくなど不適切行為があったため。11月末に内部通報があり、監査等委員会が調査。事実と判明した。
同社では杉森務前会長が飲食店で接客女性にセクハラを行い、昨年8月に辞任。当時、斉藤社長は「信頼を一日でも早く取り戻すべく、社長として全身全霊で取り組んでまいります」と強調していたが……。経営トップが2代連続でセクハラで解任とは前代未聞だ。
「杉森氏のケースは報道を受けて、後追いで事実を認め、解任しました。今回は内部通報を受け、調査し、公表しています。杉森氏のケースを踏まえ、体制をつくったからでしょう」(経済誌記者)
■全社的実態解明が必要
石油業界関係者は「両トップ個人の問題ではない」とこう続ける。
「古い業界で完全な男社会。酔った席で社長が女性にセクハラ行為するのも、軽い感覚だったのかもしれません。ENEOSはすべての組織で類似のケースがなかったかを調査し、二度とセクハラが起きない社風づくりをする必要があります」
すべてのウミを出し切れるか。