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重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

パチンコの「平和」が世界最大級のゴルフ場会社に…課題は2025年問題と巨額投資の重荷

公開日: 更新日:

「ナイスショット!」となるのか、それともOBを叩くことになるのか。もっとも1罰打を払って打ち直せるゴルフのOBと違ってM&Aにそんなルールはない。失敗すればゲームオーバーか。臥薪嘗胆して次の参戦機会まで身を潜めるしかない。

 傘下にゴルフ場運営子会社のPGM(パシフィックゴルフマネージメント)を持つ東証プライム上場のパチンコ機器メーカー、平和が国内ゴルフ場最大手、アコーディア・ゴルフの買収に踏み切る。

 来年1月末をメドに米投資ファンドが保有するアコーディアの親会社株全株をネット有利子負債(借入金-現預金)を含め総額5100億円で買い取る。買収資金は全額、三井住友銀行とみずほ銀行からの長期借り入れ(期間7年)で賄う。

 アコーディアは173カ所のゴルフ場を保有。PGMは業界2位で148カ所を抱えている。合わせると321カ所。国内市場(2202カ所)の14.6%を占めることになり、断トツの存在となる。「世界でも最大級」(平和)らしい。

■2025年問題と巨額投資の重荷

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