東京都議会自民党でも裏金作りが常態化と朝日新聞が報じる 来夏の都議選へ致命的ダメージ…今後の展開は?
自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件への怒りの炎がまたメラメラと燃え上がり始めた。
東京都議会の自民党会派が開催した政治資金パーティーでも、会派事務局が政治資金収支報告書に記載しなかったケースが発覚。その収入の総額が直近5年間で3千万円前後に上る疑いがあることが分かった――と、25日付の朝日新聞がスクープ報道したためだ。
朝日の記事によると、会派事務局は現職都議1人につき、パーティー券100枚(200万円分)を渡し、50枚が販売ノルマだったという。ノルマを超えた分を議員側が「中抜き」し、<会派と議員側双方の収支報告書には収入として記載されない「慣習」で、裏金になっていたとみられる>と報じている。
自民党国会議員の裏金事件でも、ノルマ超過分を最初から派閥に入れず、コッソリとため込んでおく「中抜き」は秘匿性が高く、とりわけ悪質性が高い手口とされていた。先の衆院選に鞍替え立候補し、落選した丸川珠代元五輪担当相(53)もこの手口で計822万円を裏金化。神戸学院大の上脇博之教授(66)らが政治資金規正法違反の疑いがあるとして丸川氏に対する告発状を東京地検に提出する展開となった。