「いきなり!ステーキ」倒産危機から一転…黒字転換&株主優待復活でも“不透明感”漂うナゼ
■今後は関税、為替の影響も
今後に明るい兆しが見られる中、復配こそ見送られたものの、年2回の株主優待制度が復活。3月27日の同社株主総会に参加した株主によると、黒字転換した今回は幾分明るい雰囲気が漂っていたという。今後、順調に業績は回復していくのか。
消費経済アナリストの渡辺広明氏はこう話す。
「先日、久しぶりに行きましたが、カットオーダーが主だったメニューにセットが増えたことで頼みやすくなったりと、顧客から批判されていた点を改善してうまくいっているようです。今や都心だと1000円を出さないとおいしいラーメンが食べられない状況で、消費者が外食の値上げに慣れてきている中、ステーキが1000円台で食べられるのは相対的にお得感があります」
しかし、メイン食材の牛肉が米国産や豪州産であることから、関税の影響や為替相場が仕入れに大きく左右するため、今後の業績には不透明感が漂っている。