<第9回>「オウムの早川?あの人、私が夜バイトしているクラブにしょっちゅう来るのよ」
「あーっ、竜太郎さん、久しぶりじゃない。元気だった?」
深夜の六本木を歩いていると女友だちから声をかけられた。
「まあ、ぼちぼちかな。今オウムの取材をしていてさ。何か面白い話知らない?」
「あら、大変ね」
彼女は私の疲れた顔を見て同情してくれたが、突然…
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