著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

横井庄一さん「恥ずかしながら帰ってきました」の意味は…

公開日: 更新日:
横井さんが潜んでいた洞窟(左)と洞窟を地図で示す横井さん(右端)/(C)UPI=共同

 横井庄一さんは1972年1月24日にグアムのジャングルで現地の2人の漁民に発見された。28年間、洞窟の中で自給自足の生活をしていたのである。日本社会はこの事実に驚き、横井さんの姿に日本の軍事の亡霊を見ることとなった。

 横井さんは羽田空港に戻ってきた時に「恥ずかしながら帰…

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