司令官の弱気を避けるためだった「大和特攻作戦」の愚挙

昭和天皇がこの作戦(大和特攻)を敗戦を意識させるものとしたのは正しい理解だった。第二艦隊を軸にして進めた沖縄特攻作戦の戦略のなさには、日本海軍の致命的な失敗であったという見方があった。
その認識はこの当時も戦後も、そしてなお相手側のアメリカ軍にも共通していた。この艦隊を…
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