著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

平成始まっての世紀のスクープ「昭和天皇独白録」なぜ31年前に公開されたのか?

公開日: 更新日:
1946(昭和21)年4月2日。葉山海岸で波と戯れる昭和天皇ご一家。(左から)昭和天皇、義宮さま、順宮さまとその後ろは孝宮さま、清宮さま、皇后陛下(C)共同通信社

 さて、これまで戦間期の各国の指導者像を見つめてきた。このほか日本近現代史の折々の時代の実相を確認することで、日本社会の本質はどこにあるかを考えてきた。

 ありていに言えば日本人は極めて直線的に思考し、懸命に目的に進む特性があるやに思う。プラスに転じると短期間に目標を達成す…

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