安倍派パー券裏金還流 幹部共謀の判断ポイントか?2022年に廃止決定も元首相死亡後に復活

公開日: 更新日:

 自民党安倍派が政治資金パーティーの収入を裏金化していた問題では、派閥幹部と収支報告書を作成した事務局長とが共謀していたか否かが焦点だが、その判断の重要ポイントとなる事実が明らかになった。

 23日の朝日新聞によると、2022年のパーティー開催に関して、当時会長だった安倍元首相がキックバックする運用を取りやめる方針を提案。4月に事務総長だった西村前経産相らが協議し、いったんキックバック廃止を決定したという。そして安倍氏は同年7月の銃撃事件で死亡し、8月には事務総長が高木前国対委員長に交代。最終的に廃止方針が撤回され、従来通りの裏金還流が復活したというのだ。

 東京地検特捜部は、この一連の経緯が安倍派の中枢幹部が裏金づくりの不適切さを把握していた事情になるとみて捜査を進めている。会長だった安倍元首相と細田前衆院議長は2人とも亡くなっているが、事務総長経験者らを知らぬ存ぜぬで逃がしてはダメだ。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇