菅前首相ダンマリ、その裏で“首相脅迫”と“派閥結成”のセンスゼロ…自民・裏金事件政局化の醜悪
「岸田脅迫」を命じた可能性
刷新本部の最高顧問である菅氏はこの日の会合ではダンマリ。「立場上、発言は制限されていた」(同前)という。自ら“子分”たちに「岸田脅迫」を命じた可能性もある。
「菅さんとその周辺は、将来的な政局を見据えているのでしょう。4月には複数の補選が行われる可能性があるが、そこで惨敗すれば『岸田ではダメだ』という声が大きくなる。そうなった時に、一気に岸田降ろしに動く気ではないか。菅さんの手中には“小石河”と呼ばれる総裁候補のカードがある。小泉元環境相、石破元幹事長、河野デジタル相のことですが、3人のうち誰かを担いで、権力中枢に返り咲く絵を描いているとみられています」(官邸事情通)
安倍派が壊滅状態の今、70人超の無派閥議員は、ある意味で党内最大勢力。菅氏の下で結束し、巻き返しを狙っているに違いない。実際、12日には無派閥4議員が新組織発足を発表。無派閥議員の意見発信を図ると明かした。
「メンバー4人のうち、坂井学元官房副長官と田中良生元国土交通副大臣は菅印。赤沢亮正財務副大臣は石破さんの側近で、橘慶一郎元復興副大臣は小泉さんに近い。彼らは無派閥議員による“派閥”結成を打ち出したわけですが、あまりにロコツな政局だ。党内では『センスが悪すぎる』という声が上がっています」(政治部記者)
裏金事件を政局に利用。本当に醜悪だ。