岸田首相のメンツで深夜国会クタクタ…立憲・山井和則議員「最長記録演説3時間」と野党の意地
ときに「岸田」を「安倍」と言い間違えた「山井演説」は記録が残る1972年以降最長の2時間54分間にわたったが、数の力には勝てず。与党や日本維新の会による反対多数で否決されると、間髪入れずに政倫審の後半が再開され、予算委の集中審議がスタート。対抗する立憲は裏金をめぐって「納税するかどうかは疑義を持たれた政治家が判断すべき」と無責任答弁をした鈴木財務相に対する不信任決議案を出したが、反対多数でまたも否決。日付が変わる直前、一時休戦となった。
予算委は2日午前9時に再開。締めくくり質疑まで実施予定だが、立憲は「2日の議決阻止に向けて徹底的に戦う」(中堅議員)という。政治資金を所管する松本総務相に対する不信任案、議院運営委、財政金融委、総務委など各委員長の解任決議案も射程に入る。
禁足がかかる議員ばかりでなく、官僚や国会の衛視など関係者はみな道連れ。岸田政権も掲げる「働き方改革」はどこへやら。予算案には岸田首相がアピールする能登半島地震対策費用も盛り込まれているが、こんなやり方で被災者が腹落ちするのだろうか。