自民裏金「政倫審」で検察の“激甘捜査”に批判再燃…《枝野さんの方がよっぽど捜査能力ある》の痛烈皮肉も
自民党派閥の政治資金パーティーの裏金事件を受けて開かれた1日の衆院政治倫理審査会(政倫審)を巡り、SNS上で改めて《特捜部はきちんと捜査したのか》《全国からかき集めた応援検事は何を調べていたのか》などと、検察批判の声が出ている。
きっかけは、この日午前の政倫審に出席した安倍派(清和政策研究会)の元事務総長だった松野博一前官房長官(61)と、立憲民主党の枝野幸男議員(59)のやり取りだった。
派閥事務総長として、経理や会計業務には「一切関与していなかった」と言い、収支報告書の不記載についても「認識していなかった」と主張していた松野氏。枝野氏が派閥からの裏金の保管場所を聞くと、松野氏はキックバックされた現金845万円について、「議員会館の事務所」「他の政治資金とは別に管理をしていたと報告を受けている」などと回答。
さらにカネの使い道について、「国会議員などとの会合費等、政治活動費として認められる使途に使った」「不正な目的や私的な目的で使用されていない」として違法性はないとの認識を示したのだが、枝野氏は訂正された松野氏の収支報告書をもとに、資金管理団体「松風会」からの支出と裏金からの支出をどう区別していたのかについて問い質した。