森山裕・自民総務会長が岸田政権のキーマンに急浮上…麻生副総裁に代わる“陰の総理”に
裏金問題「早期幕引き」で動く
裏金問題では、サボタージュが目立つ茂木に代わり、裏金議員らの“お手盛り”聞き取り調査や紙ぺら1枚の全議員アンケートを取り仕切った。スッタモンダした政治倫理審査会(政倫審)の開催や審査の公開・非公開も事実上、主導した。
下村元文科相が新たに政倫審に出席するのか注目されているが、森山氏は周辺に「もう衆院で政倫審はやらない」と話しているらしい。裏金議員の処分についても「党大会(17日)までに」と早期の幕引きで動いている。
「森山さんは選挙好きの主戦論者で、昨年6月の早期解散を岸田首相にけしかけていた。茂木幹事長が岸田首相と距離があるので、その間隙を縫って、党内の自身への求心力を増すチャンスだとみているのでしょう。脇役から表へ出てきた。今は総務会長ですが、幹事長への野心はあると思います」(ジャーナリスト・山田惠資氏)
自民党内で森山氏は、二階元幹事長や菅前首相ら非主流派に近いとされてきた。しかし、「今や岸田さんと森山さんは連携している。森山さんが事実上の幹事長のようなもの」(党内ベテラン)。
岸田首相が4月解散を否定した翌日に、森山氏は「きのうまでは、そうだったのだと思います」と意味深だった。解散風をあおりたい岸田首相をアシストしたのか。