下村博文氏「政倫審」忖度抜き裏金ブチまけ期待が腰砕け…説明会見もドタキャンの醜悪
まさか、仇敵の森元首相に土下座されたわけではあるまい。自ら意欲を示した衆院政治倫理審査会への出席を巡り、安倍派の下村博文元文科相の態度が煮え切らない。
週明けの4日、記者団に「私自身も機会があれば、党に判断を任せる」と政倫審出席の意向を表明したが、翌日には早くもトーンダウンした。一度は6日午後に自らの意向を改めて説明するための会見を開くと報道各社に通告したのに、約1時間半後にキャンセル。どうやら二の足を踏んでいるようだ。
■判断任せた党幹部はヤル気ゼロ
急速に熱意が冷え込んだヒントは判断を委ねた党幹部の発言にありそうだ。出席の意向を伝えられた森山総務会長は「ご本人の判断」と突き放し、浜田国対委員長も「我々がどうこう言う話ではない」とピシャリ。「勝手にどうぞ」という態度で、あからさまな不快感を隠そうともしない。
「特に森山さんは先週の2日間で衆院の政倫審は十分という考えで、二度とやる気はない。誰が申し出ようが、もっての外。参院の政倫審開催でサッサと裏金事件の幕引きを急ぎたいのです。下村さんも当初は自分の意思が尊重されると甘くみていたようですが、このままだと党全体を敵に回しかねないと躊躇し始めたのでしょう。さらなる冷遇はゴメンというわけです」(自民党関係者)