裏金離党処分の世耕弘成氏に自民は“刺客”立てず?《党内処分も「なんちゃって」》の声
■そもそも世耕氏の「実績」とは一体何なのか
ところが森山氏は、和歌山市で開かれた政治刷新の車座対話で、世耕氏について「実績や今後を考えれば、しかるべき対応があっていい」などと言い放っていた。
そもそも、世耕氏の「実績」とは一体何なのか。裏金事件についてダンマリを決め込んだことなのか。「実績」があるなら、なぜ、離党処分にしたのか。すべてがいい加減だ。過去の流れを見ると、仮に自民党を離党した世耕氏が次の参院選で当選すれば「裏金事件の禊は済んだ」などと言って、あっという間に復党する可能性が高い。そして裏金事件について国民が忘れ去るのをひたすら待つ。つまり、「離党勧告」処分など、まったく無意味と言っているようなものだ。
《自民が離党させた議員の選挙区に対抗馬を立てないなら意味がない。形だけの処分ね》
《なんだなんだ、この茶弁劇は。報道が事実なら本当の意味の処分ではなく、ほとぼりが冷めるまで隠れて、ということ》
《裏金事件が起きた原因・理由の解明、関与した議員の責任の追及……。自民党はすべてにヤル気がないことがハッキリした》
旧民主党が政権与党だった時代、野党議員として生活保護政策について厳しい姿勢だった世耕氏。自身もいったん「無職」となり、今の庶民がどんな厳しい生活を強いられているのかを体験した方がいいのではないか。