【静岡県知事選】最終盤現地ルポ 裏金と醜聞で大逆風…苦戦の浜松で見た“自民隠し”戦法

公開日: 更新日:

 裏金の余波はどこまで広がるか……。

 川勝平太前知事の辞職に伴う静岡県知事選(26日投開票)はいよいよ最終盤。自民党が推薦する大村慎一元副知事(60)と、立憲民主、国民民主両党が推薦する鈴木康友前浜松市長(66)の事実上の一騎打ちとなっている。

 23日、日刊ゲンダイ記者が訪れたのは静岡県浜松市。大村陣営は県西部で苦戦しており、特に浜松市は鈴木氏が16年間市長を務めた地で、完全アウェー状態。なんとか支持層を広げたいところに襲いかかったのが、裏金事件や浜松市のお隣、磐田市が地元の宮沢博行前衆院議員の女性スキャンダルだった。

 大村陣営の自民党市議は「浮動票などは結構持っていかれているでしょう。党本部で起きたゴタゴタのとばっちりを受けています」と不満を漏らす。

 とはいえ、古くからの支持層の信頼はつなぎとめられているようだ。この日、大村氏は自民党の静岡県連会長を務める城内実衆院議員の地元で城内氏に先導され、浜名湖周辺を遊説。郊外のホームセンターで行われた演説には、150人ほどの聴衆が集まった。大村氏が「県民の手に県政を取り戻し、突然の知事の辞任による混乱をオール静岡で立て直したい」と大声で訴えると、聴衆から「頑張れー」と声援が飛んだ。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース