路上のガム跡、なぜ消えた?
道を歩いていて、ふと気がついた。路上にガムが吐き捨てられ、踏まれてペチャンコになったものが真っ黒にへばりついた“ガム跡”、これを最近とんと見なくなった気がする。
一昔前なら、駅のホームや駅前の道、そこいらに点々と見ることが出来た。
そう思って今回気にして歩いてみたが、あれほどあった“ガム跡”がほとんどない。ガムを噛む人が減ったのだろうか。調べてみたらガムの生産量は2004年をピークに21年までの17年で約6割も減ってしまっているではないか。
昭和の人はよくガムを噛んだ。そして道に吐き捨てた。靴の裏に貼りついた経験がその年代には誰しも一度はあるだろう。フーセンガムというのもあった。ふくらました風船が割れて鼻に引っ付いて、それを手で取ってまた口に戻して噛んでいた。不衛生だったなあ。
ガムを噛まなくなった原因はさまざまある。まずグミの登場。吐いて捨てる手間がないからね。あと昔はスキマ時間を埋めるために手持ち無沙汰でガムを噛んでいたのだが、それがスマホを見る行為に取って代わられた。