路上のガム跡、なぜ消えた?
同じことを考える人がいるもので、ガム跡の観察記がネット上にあった。やはり信号待ちの歩道やバス停に多く見られるようで、しばし待つ間噛んでいてスタート時に吐くのだろう。驚くのはここ数年に新しく舗装された歩道には、全くガム跡が見られないことだ。さすがにマナーが向上したのか。コロナの影響もあるだろう。
そんなにガムが売れないんじゃ、さぞやロッテは困ってるだろうと思ったら、そうではなかった。23年からまたガムの売り上げが上昇しているそうで、ちゃんと企業努力しているのだ。
それは「噛むこと」のアピール。
近年の食事は軟化傾向にあり、噛む力が鍛えられないことなどで口腔筋の発達に影響し、口がポカンと開いてしまう「お口ぽかん」の子供が増えている。これは口の中が乾き、口腔内の健康に良くない。
また「噛むこと」が素晴らしい効果を生むそうで、集中力の向上(だから大リーグのピッチャーはよくガムを噛んでいる)、記憶力の向上、目の疲れの軽減、フェースラインの引き締め、ストレスの軽減、自律神経バランスの改善、はては頭皮の血流を上昇させ、カロリー消費量の増加、乗り物酔いの軽減と、もう良いことずくめなのだ。
久しぶりにガムを買ってみたくなった。そして古い街並みのバス停あたりに“ガム跡”を探して昭和の思い出に浸ろうか。