揉め事で「数字」を稼ぐ立花手法で「つばさの党」も過激化していった
立花と黒川はカネをめぐって23年に決裂。つばさの党一本に戻った黒川は、昨年の衆院東京15区補選で選挙妨害を繰り返し、公職選挙法違反(選挙の自由妨害)の罪で逮捕・起訴された。
なぜ黒川があれだけ過激な行動に出たのかと言えば、参政党討伐隊がおとがめなしだったからだ。捕まるわけがないとタカをくくっていた。
顔面白塗りピエロ姿で在日クルド人ヘイトスピーチを繰り返し、社会に分断をもたらしている河合悠祐もN国党の手法に学んだ一人である。先月の埼玉・戸田市議選で大量のデマとヘイトをまき散らしたにもかかわらず、あろうことかトップ当選を果たした。
立花が政治団体を設立してから、間もなく12年。トンデモないやからが確実に増えている。(敬称略=つづく)
▽選挙ウォッチャー ちだい 全国の選挙現場を取材、「note」などで報道。「『NHKから国民を守る党』とは何だったのか?」を上梓。N国党から名誉毀損で提訴されたが、昨年11月に1審勝訴。