被害女子生徒50人以上、画像2万点…合鍵作り学校侵入繰り返した「ハンガー盗撮犯」の凝リ過ぎ手口
「ハンガー盗撮犯」は盗んだ鍵で学校への侵入を繰り返し、体育館や女子更衣室、運動部室の合鍵を作製して、各部屋に「ハンガー型の小型カメラ」を仕掛けていた。
女子生徒の着替えを盗撮する目的で神戸市内の学校内に侵入し、鍵を盗んだとして、兵庫県警生活安全特別捜査隊と生田署は5日、無職の中塚清人容疑者(37)を児童買春・児童ポルノ禁止法違反や窃盗の疑いで再逮捕した。
昨年4月、中塚容疑者は神戸市長田区の学校の壁を乗り越え、鍵のかかっていなかった体育準備室から校内に侵入。職員室の壁にかかっていたキーケースから体育館のマスターキーを盗んだ。いったん自宅に帰り、合鍵屋でスペアキーを複製し、発覚しないように元あった場所に戻した。以降、何回かに分けて校内に忍び込み、更衣室や部室などの鍵10本を盗み、それぞれ合鍵を作り、6月、女子生徒(15)が着替えている裸の姿を盗撮した。
■ハンガー3本を更衣室や部室にローテーション
「本人が所有していた盗撮用のハンガーは計3本です。充電が長くもたないため、深夜になると校内に侵入し、女子生徒が着替える可能性のある部室にそれぞれローテーションしながら、ハンガーを仕掛けていた。水泳の授業のため、水着に着替える女子更衣室にも設置していた。パッと見、カメラ付きとバレないようにするため他のハンガーに紛れ込ませたり、壁の下などに無造作に置いていた。個人をピンポイントではなく、女子生徒が一斉に着替える様子を狙っていた」(捜査事情通)