松坂もヒンシュクを買った…「先発完投型」のマー君はメジャーでは四面楚歌
日本シリーズ第6戦で160球を投げながら、第7戦も救援登板した楽天・田中将大(25)。そんな田中の鉄腕ぶりや男気にメディアは絶賛の嵐だが、あれをメジャーで行った場合、チーム内で「四面楚歌」になる恐れがある。
楽天の今季守護神で、ヤンキースで先発経験もあるラズナーが以前、こんな話をしていた。
「メジャーの先発投手というのは、完投すれば評価されるというわけではないんだ。先発が完投すれば、その分、救援陣の出番が減ることになる。先発はそのことを頭に入れて投げないといけない」
メジャーでは日本以上に「先発、中継ぎ、抑え」という分業制が確立している。先発投手に100球前後の球数制限を設けているのは、シーズンを通して中4日のローテーションを守る疲労を考慮しているだけではない。登板数や投球回数に応じてインセンティブ(出来高)を得られる契約を結ぶ中継ぎ、抑え投手の出場機会を確保する意味合いもある。今季大活躍した上原(レッドソックス)は、「試合を締めくくった数が15試合に到達した時点で1250万円。以後は同条件で5試合ごとに同額が年俸に上積みされる」という契約を結び、その出来高をモチベーションに奮闘した。