本田圭佑に世界一厳しいサポーター集団「ウルトラス」の視線
本田圭佑(27)が入団した名門ミランは今季11位に低迷している(5勝7分け6敗。勝ち点22)。首位ユベントスとは勝ち点で27もの大差を付けられ、欧州CL圏内の3位ナポリとは勝ち点17差。EL圏内の5位べローナとも勝ち点10差だ。それだけに本田は「救世主が来た」とミラン幹部やサポーターから熱烈大歓迎である。
本田が八面六臂(ろっぴ)の活躍を見せてセリエA後半戦を巻き返し、たとえば3位に食い込んでCL出場権を獲得となれば「ミランの危機を救ったレジェンド」としてあがめ奉られる。ただし――。
ここで思い出されるのは、11年7月にミランの宿敵インテルに移籍した代表チームメート、DF長友佑都(27)の「良い時はすごく持ち上げてくれるけど、ダメな時は世界で一番厳しいんじゃないか!と思うほど叩かれる」というセリフだ。
欧州サッカーに詳しいサッカー記者が言う。
「イングランド、スペイン、ドイツ、イタリアの欧州4大リーグの中で最も勝敗にこだわり、選手が100%ファイトしないと許さないのがイタリアです。特に助っ人選手に対する“厳しい目”は想像を絶する。結果を出せない監督や選手が暮らす高級マンション周辺では不審火が続いたり、車のタイヤをパンクさせられたり、徹底した嫌がらせを受けることもあります」