本田圭佑に世界一厳しいサポーター集団「ウルトラス」の視線

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■斧、出刃包丁、ハンマー……

 イタリアで熱烈サポーターのことを「tifosi(ティフォージ)」と言う。彼らが徒党を組むと「ウルトラス」と呼ばれ、勝った、負けたに一喜一憂しては大暴れを繰り返し、選手に危害が及ぶことも珍しくない。

「セリエAの強豪クラブでは、不調続きの助っ人FWの自宅に泥棒が入り、同時刻に代理人の自宅も荒らされた。チームメートのMFは身重の夫人とドライブ中に強盗に襲撃され、乗っていたドイツの高級車を奪われた。すべてウルトラスの仕業と言われている。2年ほど前、あるクラブのウルトラスの身体検査をしたら斧、出刃包丁、ハンマーがゾロゾロ出てきたこともある。相手ウルトラスと乱闘騒ぎになったら武器として使おうとしていた」(前出記者)

 ミランでもウルトラスの狼藉(ろうぜき)騒動が起きた。
 昨年11月、地元での13節ジェノア戦がドローに終わると400人のウルトラスがスタンドの出入り口を占拠。武装警官と大立ち回りをやった。

 過度な期待を寄せられている分、本田も結果の出ない試合が数試合ほど続くとウルトラスの標的にされ、どんな嫌がらせを受けても不思議ではない。

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