ジーターがマー君に“助言” NYメディアとの向き合い方
今季限りで現役を引退するヤンキースのデレク・ジーター遊撃手(39)。95年のメジャーデビュー以来、ヤンキース一筋、チームを熟知するキャプテンは、ルーキーの田中将大(25)をどう見ているのか。「世界一シビア」といわれるニューヨークメディアとの付き合い方も含め、本人に聞いた。
■「タナカの重圧はボクら以上」
――ヤンキースの選手は独特の雰囲気や重圧とも戦わなければならない?
「多くの人は『ヤンキースは周囲からのプレッシャーが凄い』と言うが、僕自身、正直に言えばそれはどこでも同じだと考えている。確かに、ヤンキースをカバーする報道陣は他のチームに比べて多い。それは事実だし、ボクも試合前、試合後には何度も取材を受ける。でも、結局はその数の違いだけ」
――長年プレーしてきて、田中にアドバイスはありますか。
「タナカだって、この日本人の報道陣の多さを見ればわかるように、これまでヤンキースで受けるような取材を日本で受けてきたはず。いや、見る限りではボクら以上だ。どこに行くにしても常に大勢の日本人メディアに囲まれているからね。彼はその重圧、プレッシャーに耐えてきたからこそ、今があると思うんだ。その経緯を考えれば、彼がヤンキースで重圧やプレッシャーを感じるとはとても思えない。むしろ、これだけ日本のメディアに囲まれて成績を残してきたんだから、ここでも同じようにやれると考える。違うかな?」