警察まで予定…W杯はストライキで大混乱の“現実味”
15以上の労組が計画
サッカーW杯の開幕まで1カ月というタイミングで、外務省が発表したブラジルの治安情報にはビックリだ。日本対コロンビア戦が行われるクイアバは、殺人の発生率が日本の51倍で強盗は404倍というのだが、実はもっと厄介なことがある。ストライキだ。
「ブラジルでは空港、航空会社、バス会社、ホテルなどの社員たちが待遇改善を求めて、W杯期間中に大規模なストライキを検討しています。計画しているのは、少なくとも15以上の労働組合。現地時間の今月15日に予定されているバスや郊外鉄道などのストは、W杯ストの“前哨戦”だなんて報じられています」(現地在住の旅行代理店関係者)
ファンは開催都市間の移動に、飛行機かバスを使う。もし大会中にストで交通機関がマヒすれば、せっかくの観戦チケットは紙クズになるかもしれない。それどころか、日本代表が試合時間までにスタジアムに着けない、なんてこともありうるのだ。
■「おもてなし」の日本とは正反対
信じられないのは、テロ捜査や入国審査、荷物検査など大会期間中の治安や交通を支えるブラジル連邦警察も、大会直前からストを予定していることだ。同警察は2年前、70日間もの長期ストライキを決行し、空港には長蛇の列ができた。