女子アジア杯 中国が「なでしこ」に勝てなかった決定的要因
22日の女子サッカー・アジア杯準決勝で中国と対戦した「なでしこジャパン」は、延長後半終了間際のラストプレーで宮間のCKに岩清水が頭で合わせ勝ち越しゴール。長い戦いに終止符を打った。佐々木監督は「選手が最後までよく走ってくれた。なでしこの粘り勝ち」と言った。日本は5大会ぶりの決勝進出。アジア杯初優勝に王手をかけた。
一方の中国は対日本戦8連敗。得意のクロス攻撃もシュートにまで至らず中島のハンドによるPKで得た1点だけだった。
それにしても中国のラフプレーはひどかった。ヘディングで争う際はボールではなく、日本選手の顔面に頭をぶつけてくる。日本選手より背が高く、体重もあるだけに非常に危険なプレーだ。同点以降はフリーキックを与えられてもなかなかボールを蹴らず4度も注意を受けた。延長後半には遅延行為で2枚目のイエローカードをもらったDFがプレーを続け、佐々木監督のアピールによって主審が気付いて退場させるというお粗末な一幕もあった。
80年から90年代の中国女子サッカーは世界の強豪国だった。近年は弱体化の一途で、11年W杯も12年五輪も予選で敗退。15年W杯カナダ大会から16カ国だった参加枠が24カ国に拡大され、アジア枠も3から5に。その恩恵により今大会のベスト4で15年W杯キップを手にした。