MF陣に負傷者続出 ドルト復帰の香川にかかる大黒柱の重圧
■フライブルク戦の連携はぶっつけ本番
ドルトムントはMFのタレントが豊富なチーム。復帰直後は前所属マンUで出場機会が激減、コンディションが整わない香川が激しいポジション争いに勝てるか不安視する声が圧倒的だった。ところが、いまや香川抜きでは攻撃力が大幅ダウンという“スクランブル”状態になってしまった。
フライブルク戦でトップ下に香川が入るとすれば、両サイドにムヒタリヤン(25)とグロスクロイツ(26)、中盤の底にヨイッチ(22)とケール(34)という布陣が考えられるが、香川がマンUに移籍する前とはチームのメンバーも変わり、コンビネーションはぶっつけ本番も同然だ。
しかもドルトムントは、翌週16日には欧州チャンピオンズリーグ対アーセナル戦を控え、その後も10月第1週までは週2試合という強行日程が続く。ライバルの相次ぐ負傷で、香川にはアピールの絶好のチャンスのようだが、連戦で負けが続くようだと熱狂サポーターからは厳しい声が飛び始めかねない。
ドルトムントのハンス・ヨアヒム・バツケCEOは、「香川には時間を与えなければいけない」と、ヒートアップするサポーターとメディアにくぎを刺し、ユルゲン・クロップ監督も「2年前のベスト時の良さを期待してはいけないよ」と予防線を張るコメントも残したが、チームに余裕がなくなっているのは事実。
もちろん、香川がここで輝きを見せられれば、一気にチームのエースに“再君臨”できるし、アギーレ・ジャパン復帰の大きな足がかりにもなる。