地区S優勝のカージナルス 好リード冴えるモリーナが牽引
今やナ・リーグの強豪に位置付けられるのがカージナルスだ。今季は出遅れながら、中盤以降は安定して勝ち星を積み重ね、4年連続ポストシーズン進出。ナ・リーグ地区シリーズではドジャースを3勝1敗で下し、リーグ優勝決定戦へ進んだ。
指揮を執った16年間でワールドシリーズを2度制するなど、黄金時代を築いたトニー・ラルーサ前監督が世界一になった11年を最後に勇退。マイク・マシーニー監督に代わってからもプレーオフに出続けている。
敏腕GMとして知られたウォルト・ジョケッティGM(現レッズGM)が去った07年以降も、黄金期と比べて見劣りしない成績を維持している。
今季開幕時の年俸総額1億802万ドル(約116億6700万円)は30球団中13位。資金力が潤沢とはいえないカージナルスが、それでも毎年のようにポストシーズンに顔を出すのはなぜなのか。
■「モリーナ教室」で投手と入念にミーティング
カージナルスは資本力に乏しいため、かねてマイナー組織の整備に力を入れてきた。指導力のあるマイナーのコーチ陣の下、若手の育成を図っている。