監督の信頼絶大 ロ軍青木は「スモールベースボール」の主役
地味ながら、ロイヤルズの青木宣親外野手(32)の存在感が高まっている。
ワイルドカードゲーム(WCG)を含め、ポストシーズンはここまで4試合全てにスタメン出場。地区シリーズ第2戦までは13打数1安打の打率7分7厘ながら、アスレチックスとのWCGでは九回に同点の犠飛を放って勝負強さを発揮した。守備でも安打性の当たりをダイビングキャッチするなど、何度となくチームの窮地を救う好フィールディングを披露している。
5日の地区シリーズ第3戦では、3打数3安打の猛打賞、1打点2得点でエンゼルス撃破の立役者の一人に。守備でスーパープレーを連発したロレンゾ・ケーン外野手(28)からも、「守備が堅い。俺たちみんな、ヤツを愛している」と絶賛された。
ロイヤルズは長打に頼らず、足や犠打で相手を揺さぶるスモールベースボールを持ち味とするチーム。昨オフ、ブルワーズから青木の獲得を熱望したネッド・ヨスト監督は「バントや進塁打を放つなど、状況に応じた打撃ができる。ノリ(青木)の打席ではサインを出すことはほとんどないよ。彼に任せておけば心配ないからね」と信頼を寄せている。
青木を「スモールベースボールの主役」と位置付ける米メディアは少なくない。ロイヤルズの29年ぶりのワールドシリーズは青木にかかっている。