日本オープンV自画自賛 池田勇太の独演会に「プロ失格」の声

公開日: 更新日:

「日本オープンだからといって特に思い入れはない」
「フェアでいい技術が出るセッティングだと思った」
「(例年は)ナイスショットしたのにピンに寄らない。フェアウエーをちょっと外してラフに入れば、何も考えずにサンドウエッジ持って、ハイ、出しましょう。これではアマチュアと一緒だよ。プロの技量を出させるための、心をくすぐるような設定をしてくれた。これが正しいナショナルオープン。だから今回やる気になれた」

 勝てば官軍とばかりにベラベラ。ピンに寄らなければ、単にナイスショットではないだけの話だろう。

■どんな設定でも文句を言わないのがプロ

 ゴルフジャーナリストの菅野徳雄氏も、「スポンサー離れが止まらずに男子ツアーが厳しい状況だというのに、選手会長がそんなことを言っているのだからあきれる」と、こう指摘する。

「どんな設定でも文句を言わずプレーするのがプロです。それを好スコアが出たらやる気が出て、スコアが悪ければ気に食わない、やりたくないではプロ失格です。ゴルフの本場スコットランドのリンクスには強風もあれば傾斜もある。フェアウエーの狙ったところに最高のショットをしても、風やボールの跳ね方でOBになることもある。ゴルフとはそういう不条理も併せ持っている。それを乗り切るためにプロはアマにはできない技を磨き、精神的にも強くなり、瞬時にコースを見抜く力も要求される。そんな強いプロにファンは魅力を感じる。そういう意味でも、池田は何もわかっておらずがっかりです」

 国内メジャーに勝ったと、選手会長が自画自賛しているようでは、男子プロゴルフ界に未来はない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希はロッテの「足枷」だった…いなくなってFA石川柊太の入団がもたらす“これだけのメリット”

  2. 2

    絶対守護神マルティネス「巨人入り」急浮上の舞台裏…米敏腕記者が「2年24億円で合意間近」と

  3. 3

    フジテレビが2番組を終了させダウンタウン松本人志に「NO」を突き付けたワケ…日テレとは異なる対応

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  5. 5

    米倉涼子「ドクターX」興収30億円でも満島ひかりが阻む"興収女王"の座…期待値の高さから落胆の声も

  1. 6

    立花孝志氏が大阪・泉大津市長選で惨敗…有権者の投票行動を後押しした「お笑いみたいな噂」

  2. 7

    佐々木朗希の「独りよがりの石頭」を球団OB指摘…ダルやイチローが争奪戦参戦でも説得は苦戦必至

  3. 8

    安倍昭恵氏が石破外交“切り札”に? 米トランプ次期大統領との会談模索に「私人」を担ぎ出す情けなさ

  4. 9

    安倍昭恵さん×トランプ夫妻「夕食会」の舞台裏…永田町で飛び交う臆測と“パイプ役”の名前

  5. 10

    M-1グランプリ審査員は“完璧な布陣”…ますます高まる「松本人志不要論」