「ドラ1位指名」9球団 早大・有原が抱える2つの“不安材料”
フィジカルに関しては、右肘だ。3年秋、4年春とエースとして活躍しながら、今年の夏合宿で右肘痛になった。
18日の立大戦に先発して149キロをマークしたものの、6回7安打4失点。先発は5月31日の慶大戦以来。ドラフトに向けた最後のデモンストレーションである秋のリーグ戦はわずか2試合、9イニングの登板にとどまっている。在京球団のスカウトがクビをひねりながらこう言う。
「右肘痛の影響で、ここ2、3カ月はほとんど全力で投げていない。右肘をかばっていて、力を入れるのは走者を出してピンチを迎えたときくらい。一球一球の質は速球、変化球とも高いけれど、精度は低いと言わざるを得ない」
肘の炎症は有原にとっていわば持病で、広陵高時代から悩まされているとか。炎症が出た時は以前から大阪にある、かかりつけの病院で治療しているという。今回は比較的軽い炎症らしいが、肘に爆弾を抱えているのは大きな不安材料になる。
■態度が問題視された日本代表合宿
精神面で問題なのは性格だ。プロ経験のある年配の早大OBはこう嘆いているという。