「ドラ1位指名」9球団 早大・有原が抱える2つの“不安材料”
「好調時は速球が150キロを超え、スライダーも打者の手元でキレる。コーナーを突く制球力もあります。ポテンシャル自体は今年、ルーキーながら2ケタ勝った広島の大瀬良やロッテの石川より上。毎年、15勝するだけの潜在能力はある」
こう言うのはセ・リーグのある編成担当者。2日後の23日に迫ったドラフト会議の目玉である早大の有原航平投手(4年=広陵)に関してだ。
この編成担当者の球団が行ったシミュレーションによれば、「西武は高橋光成投手(前橋育英)の1位指名を公表したし、安楽智大投手(済美)を単独で狙う球団も出てくる。巨人は岡本和真内野手(智弁学園)にいくかもしれないけど、それ以外、ほとんどの球団は有原にいきそう。すでに1位指名を公表した広島をはじめ、計8~9球団が1位でいく」というものだったそうだ。
それでも、この編成担当者が「ポテンシャルは……」とか「潜在能力は……」といった、ただし書きを付けるのはそれなりの理由がある。有原にはフィジカル面と精神面に不安材料があるというのだ。