「ドラ1位指名」9球団 早大・有原が抱える2つの“不安材料”
「有原の投手としての才能は、自分よりも5倍も10倍もあると思うが、僕らの時代と比べたらその5分の1、10分の1も練習していないのではないか」
要するに絶対的な練習量が足りないということだ。別のOBは「有原だけじゃない。近年の早大野球部の練習は緩い。優秀な選手に対しては、いきおい過保護になり、その結果、斎藤佑樹(日本ハム)も大石達也(西武)もプロで伸び悩んでいる」と話す。しかも有原は、チョウよ花よとチヤホヤされ、甘やかされた揚げ句に勘違いしているというのだ。
「ある試合で有原は、マウンドに交代を告げにきた岡村監督を追い払うようなしぐさを見せたことがある。アドバイスをしても右から左というような態度を取る、との印象を受けているOB、関係者がいるのも事実。テングになっているというか、野球に取り組む姿勢自体がなっていない。大学日本代表合宿に参加しながらメンバーから外れたのも態度や性格を問題視されたからだという声もあります」(別の在京球団スカウト)
■リスクを承知で1位指名
プロで実力を発揮できない可能性があるにもかかわらず、断然の1番人気はなぜか。「有原とそれ以外の選手の実力差があり過ぎるのですよ」と、冒頭の編成担当者がこう続ける。