怪我癒えぬシャルケ内田 右膝テーピングでフル出場の理由
ブンデスリーガ1部シャルケ所属のDF内田篤人(26)が、日本時間22日早朝キックオフの欧州チャンピオンズリーグ(CL)、スポルティング(ポルトガル)戦に先発フル出場。4―3の勝利に貢献した。
試合の行方は二転三転した。先制されたシャルケは前半34分、オバシのヘディングシュートで追い付き、後半6、15分に追加点を挙げてリードを広げた。しかし、19分にMFシウバに追撃弾を許すと33分、やはり同じシウバに同点弾を決められ、シャルケ選手は意気消沈してしまった。
そんな状況を好転させたのが、この日のロシア人審判団だった。後半45分すぎ、左からのクロスをシャルケ選手がヘディングシュート。ボールは相手DFの顔面を直撃した。ところが主審はハンドと判定。PKをシャルケMFシュポモティングがゴール左に決め、今季CL初勝利に地元サポーターも大喜びだ。
内田は持病の右膝痛が完治しておらず、青色のテーピングで右膝をグルグル巻きにし、歯を食いしばりながら攻守に奮闘したが、それにはワケがある。11月の代表戦2試合と来年1月のアジア杯に出場するべく、日本代表に復帰を狙うからだ。