ブラジル復権ではっきり 日本代表監督には“鬼軍曹”が適任
日本代表―ブラジル代表戦(14日)は「W杯で傷を負った者同士」の対戦だった。
ザッケローニ率いた日本代表は、W杯本大会1次リーグで1分け2敗。開催国のブラジルは、準決勝ドイツ戦1―7でまさかの惨敗。3位決定戦オランダ戦も0―3。“王国”の称号に泥を塗ってしまった。
立て直しのために呼ばれた指揮官が、06~10年にブラジル代表監督を務め、“鬼軍曹”の異名を取るドゥンガ(50)である。
W杯後、新生ブラジル代表はコロンビア、エクアドルをいずれも1―0で下し、11日に中国で行われたアルゼンチン戦は2―0完勝。シンガポールで日本を4―0で一蹴し、王国復権に向けて右肩上がり中だ。
「ブラジルは最高の選択をしました。ドゥンガは現役時代から『代表選手は高いプライドを持ち、セレソン(ブラジル代表の愛称)に人生のすべてを捧げる』などと発言し、ピッチ内外で軍隊並みの厳しい規律を課した男です。ややもすると精神論重視の方向に偏りがちですが、ドゥンガの下で新生ブラジル代表は、順調に復権の道をたどっています」(サッカーライター・平野史氏)