<第1回>選手とギャラリーの一体感がトーナメントにはない
日本ツアー10勝、米ツアー3勝と世界で活躍した丸山茂樹プロ(45)が、「スター選手不在の日本男子ツアーは非常に厳しい局面にきている」と指摘する。男子ツアー国内開催は昨季より1試合増えて24試合と明るい材料もある。しかし、最盛期に比べたら21試合も少ない。
――丸山さんは週刊誌連載で、「それぞれの選手も営業マンにならないといけない」と述べています。どうすればいいのでしょう。
昔のプロに比べると今のプロは試合会場であっさりし過ぎています。一言でいえばサービス精神が足りない。
昔はファンと一体になってトーナメントを盛り上げるエンターテイナーがたくさんいました。ジャンボさんはインタビューの受け答えが面白いし、パフォーマンス能力も高い。ギャラリーが拍手したら右手を高く突き上げて、その周りがドッと盛り上がるような見えを切った。試合が終わった後に、「大したゴルフしていないのに優勝しちゃった」というあの口ぶり。誰でもかかってこいという独特の雰囲気が喜ばれた。
ところが最近は、テレビを見ていても、もうちょっと喜べばいいのになぁとか、悔しそうな顔をすればいいのになぁと思うことがよくあります。