ゴメスの来日遅れに右往左往する阪神フロントの“過剰反応”

公開日: 更新日:

「放っておけばええのに、球団は何を慌てとるんやろなぁ」

 在阪放送関係者が呆れながらこう話すのが阪神・ゴメス(30)の来日遅れに対する球団フロントの対応だ。

 ゴメスは現地時間26日(日本時間27日)に母国のドミニカ共和国で車上荒らしに遭い、パスポートを紛失。再発行手続き中のため、1日から始まる春季キャンプ初日に間に合わないことが確実視されている。阪神はこの問題に過剰反応。来日を少しでも早めようと、担当者を現地に派遣することまで示唆している。

 ゴメスといえば、昨年も長女の体調不良により来日が遅れた「前科」がある。和田監督や球団フロントはその前科もあって、「他の選手に示しがつかない」とピリピリしているようだが、たかがひとりの助っ人の来日延期に球団が右往左往するのはいかがなものか。

 ゴメスは助っ人とはいえ今季が2年目。昨年も来日が遅れオープン戦ではサッパリだったものの、シーズンが始まると一転して大活躍。最終的には打点王のタイトルまで獲得した。本人も実績があるからこそ、「わざわざ2月1日に合流する必要はない」と考えているのかもしれない。そんな助っ人のクビに縄をつけるかのように早期来日を促す阪神のやり方が賢明だとは思えない。実績はあるのだから、調整は本人に任せてもよいのではないか。

 嫌がる馬に無理やり水を飲ませようとしても暴れるだけ。本人がヘソを曲げれば、それこそトラブルに発展、来日したとしてもヘタすれば途中帰国まである。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…