補強はほぼ全滅…阪神はなぜ選手に敬遠されてばかりなのか
「人気がないなぁ」
OBも苦笑いする。阪神の編成、補強作戦が大失敗に終わる可能性が高まっているからだ。
チームでは生え抜きのキャプテン鳥谷が海外FA権を行使してメジャー挑戦。阪神ひと筋11年の看板選手は、残留すれば4年20億円超の大型契約に加えて、監督手形も手に入れるともっぱら。なのにFA権を行使した。広島からFAで獲得した新井貴も自ら自由契約を申し出て退団。古巣広島への復帰が決まった。
自軍の選手に逃げられるだけじゃない。
11日に国内FA権を行使したオリックスの金子千尋(31)を補強の目玉としていたが、「実際は早々と争奪戦から撤退していた。表向きは、金子はメジャー志向という情報をキャッチしたからとされているが、その前から国内では巨人がリードし、それをソフトバンクが巻き返すという展開だった。阪神は歯牙にもかけられず、手を引かざるを得なかった」(球界関係者)。
FA宣言した金子が「すべての可能性を考える」と話したことで再調査に乗り出すというが、負け戦になる可能性が大なのだ。