阪神OBが危惧 「西岡を特別扱いすればチームのやる気削ぐ」
「明るい材料がない中で優勝するには、和田監督がチームをまとめ、戦力を底上げする必要があると思う」
阪神OBの評論家、福間納氏がこう言った。
昨季はリーグ2位ながら日本シリーズ進出を果たした阪神だが、オフは金子、中島らの補強に次々と失敗。鳥谷もメジャー移籍する可能性がある。すでに中堅手・大和の遊撃コンバート案も浮上するなど、現有戦力の底上げが不可欠な中、悩みの種になりそうなのが西岡剛(30)の存在だ。
昨年11月に右肘の遊離軟骨除去手術をした西岡は、「今季は二遊間で勝負したい」と言っている。鳥谷のメジャー移籍に備えて浮上した中堅へのコンバート案を、一蹴した格好だ。
が、ライバル球団のスコアラーはこう言う。
「すでにチームのお荷物になりつつある。肘と膝に古傷を抱えていて、二塁、遊撃はおろか三塁を守るのも苦しいだろうし、中堅にしても足を使い、遠投が必要。鳥谷が残留すれば守るところはなく、鳥谷が流出しても遊撃は大和、二塁は上本で三塁は今成。中堅には福留、右翼には伊藤らを起用するのが現実的と思う。昨年の日本シリーズ第5戦で守備妨害を犯すなど、チームでも浮いてるみたいだしね」