まだ二転三転ある ラウドルップ“残留宣言”を鵜呑みにするな
■サッカー界では大ドンデン返しでの移籍は当たり前
ラウドルップの現役時代の輝かしい実績は、次期監督候補の中で群を抜いている。ユベントス、バルセロナ、R・マドリードなど超名門でプレー。欧州CLや国内リーグなど計14回もの優勝を経験した。デンマーク代表としてW杯と欧州選手権に計5回出場し、98年W杯ベスト8の原動力となった。
ところが指導者としてのキャリアは、イマイチ。母国デンマークを皮切りにスペイン、ロシアの中堅クラブで指揮を執り、12年6月にイングランドプレミアリーグ、スウォンジーの監督に招聘された。しかしそれも14年2月に解任されてしまい、現在はカタール1部レクワイヤで采配を振るに至っている。
「某紙などは『就任に前向き。本命』という見出しを掲げ、ラウドルップの次期監督就任を既定路線のように報じていましたが、欧州サッカー界での評価は低いままです。パスを回して崩すスタイルに執着。応用力に乏しいというのが理由です。実際に欧州強豪クラブからの誘いはなく、昨年の時点ではカタールに“都落ち”するしか選択肢がなかったのです」(前出の記者)