アギーレ後任候補は外国人ばかり なぜ日本人の名前出ない
スペイン検察当局から八百長疑惑で告発されたアギーレ監督(56)。どうやらアジア杯の指揮は執るようだが、一方ではアギーレ監督の後任候補がスポーツ各紙で取りざたされている。
元J1名古屋監督ストイコビッチ、元鹿島監督オリベイラ、果ては前代表監督ザッケローニの名前まで挙がるが、どのメディアにも共通するのが「日本人指導者が、誰ひとりとして俎上にのぼらない」ことだ。
日本には現在、400人以上のS級ライセンス保持者がいるにもかかわらず、93年のJリーグ発足以来、日本代表を率いたのは加茂周氏と岡田武史氏の2人しかいない。W杯本大会で采配を振ったのは、岡田氏だけである。JFA内には、日本人代表監督待望論があるというが、なぜ候補にも挙がらないのか?
■細かいニュアンスは日本語のほうが通じる
ジーコ元監督以降、JFAは「W杯や欧州選手権、CLなどの国際大会を経験した人」から代表監督を探すことにしており、その条件をクリアしているのは98年、10年W杯に出場した岡田氏ひとり。今のままでは“2人目の”日本人代表監督は半永久的に出てこない。 たとえば今季のJリーグ、ナビスコ杯、そして天皇杯を制して3冠に輝いたG大阪の長谷川健太監督(49)。たとえば12年、13年のJリーグを連覇した広島の森保一監督(46)。彼らは、十分に日本代表監督の資格を持っているのではないか?