小林と相川の一騎打ち 巨人正捕手候補2人の切り札とネック
巨人の今季最大のポイントといわれる正捕手争い。実松と加藤が二軍落ちで宮崎に残留したことで、FA新加入の相川亮二(38)、2年目の小林誠司(25)の一騎打ちが、那覇2次キャンプの実戦で本格化する。
現段階では相川がリード。村田総合コーチも「相川がリード? そうやね。小林が追いついて追い越すのを期待しているけど」と認めている。
ただ、小林は“切り札”を持っている。菅野の存在である。2人は同い年。配球を投手主導で組み立てたいエースと息が合ったことで、昨季は菅野の登板試合で起用されることが多かった。小林にとっては生命線だ。
一方、相川にはそれがネックとなる。開幕最有力投手が小林を指名すれば、必然的に開幕のスタメンは小林になってしまう。が、そこは21年目のベテランだ。あるチーム関係者がこう言うのだ。
「相川は内海、杉内といった主力投手陣の信頼を得つつあるんです。内海は昨春のオープン戦で小林と組んで大炎上して以来、首脳陣が息が合わないと判断し、シーズンでコンビを組むことはほとんどなかった。杉内は同い年で幼馴染みのような関係の実松を指名。相川はここに目をつけた。数多くの投手の指名がもらえれば、小林より出場機会が増えるでしょう。生き残るために何をすべきか心得ていますよ」