ヤンキース投手コーチが明かした田中将の右ひじ守る“秘策”
投手陣に不安がささやかれるヤンキースが、大胆な起用法を検討しているという。
先発ローテーションの6人制を敷くというのだ。ラリー・ロスチャイルド投手コーチは18日(日本時間19日)、フロリダ州タンパのキャンプ地で米メディアの取材に応じ、通常は5人のローテーションをシーズン当初のみ、6人で回す考えを明かしたという。
今季のヤンキースは、序盤から過密日程だ。4月17日のレイズ戦を皮切りに、31日間で30試合を消化する日程が組まれている。ロスチャイルド投手コーチは「あくまでも先発陣の負担を軽くするための一時的な措置」としているが、左右両エースのコンディション管理を重視してのものだろう。
今季のヤンキース先発陣はサバシア、田中の左右の両エースの他、ピネダ、イオバルディ、カプアーノの5人。このうち、昨季、右肘靱帯を部分断裂した田中に加え、右膝手術のサバシア、右肩痛から復帰のピネダと故障明けの投手が3人もいて、決して万全の状態ではない。前半戦から故障者が続出した昨季の二の舞いを避けるため、田中、サバシアらの先発陣に休養を与えて、シーズンを通して働かせるつもりのようだ。
もっとも、メジャーの先発投手は中4日での調整が身についている。シーズン序盤の一時的な措置とはいえ、田中を筆頭にヤンキース先発陣は調整のリズムに狂いが生じかねない。