ジーター引退の影響深刻 マー君は今季「勝ち星半減」も
「エースとか、何番手とかではなく、(自分が投げる試合は)いつも勝つと思っている。そのこと(肘)も含めて、順調にきています」
ヤンキースの田中将大(26)が22日、古巣コボスタ宮城の室内練習場で自主トレを公開。ダッシュ、変化球を交えたキャッチボール、守備練習などで汗を流した後、報道陣にこう言った。
メジャー1年目の昨季は右肘靭帯部分断裂で後半戦のほとんどを棒に振りながら13勝5敗。同僚だった黒田(現広島)の退団もあって、今季はエースとしての働きを求められるものの、「やることは変わらない」というのだ。
しかし、やること自体は変わらなくても、置かれた状況によって結果は変わってくる。今季の田中にとって、何より影響が大きいのはヤンキースのキャプテンだったジーター遊撃手(40)の引退だ。
晩年のジーターは攻守とも、ニューヨークのメディアから衰えを指摘されていた。昨シーズンの打率は2割5分6厘。10~12年の3年間の遊撃守備の評価を、メジャーの全遊撃手中最下位としたメディアも中にはある。それでも145試合に出場したのは、ヤンキースがジーターのラストイヤーで商売をしたい思惑があったためだ。