黒田フィーバーで早くもV候補 OBも首ひねる広島の前評判
「今季の巨人は去年までの圧倒的な強さはないかもしれない。かといって(広島が)優勝候補だなんて、前評判が高すぎる気がする」
広島OBからはこんな声も出ている。
4日、メジャーから復帰した黒田博樹(40)が本拠地・マツダスタジアムでシート打撃に登板。菊池、丸ら主力相手の計9打席を最速143キロのストレート、変化球を織り交ぜ無安打に抑えた。「グラウンドで感触や雰囲気に加え、試合に入る前の感覚をつかめた」と語った右腕は、本拠地で行われる8日のヤクルト戦でいよいよ実戦デビューする。
すでに、黒田の公式戦復帰初登板が予定されている29日のチケットは、発売開始から3日間で完売。開幕に向けて「黒田フィーバー」はヒートアップする一方だが、これに前出のOBは心配顔を浮かべる。
「2年連続でAクラス入りし、黒田が復帰した今季は優勝のチャンス。ただ、チームが周囲の熱気にのみ込まれないかが心配だよ。本拠地で行われる7、8日のヤクルトとのオープン戦は、ローカル放送とはいえ、地上波で生中継を行うなど、かなり熱が入っている。両日はそれぞれ、エースのマエケンと黒田が先発するといわれているが、本拠地開催、テレビ中継に合わせての登板だともっぱらだからね」